花の文化/漢字植物園

植物図鑑追加 2023~

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020年2月刊)は,
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトルです。
所収72種類の植物(2018年11月号~2019年10月号に加筆)という。

漢字の植物苑 円満字二郎 岩波書店

内容(「BOOK」データベースより)
楳はウメ。甘+木で酸っぱいウメとはこれいかに。中国で椿はツバキでない!?海棠には違和感あり…。植物名にまつわる面白話を歳時記よろしくお届けします。なぜそうなったのか。語源や漢字の成立ち、日本伝来の頃にまで遡り解説。謎が謎を呼ぶこともあります。広辞苑の解説と絵を見ながら大胆推理をお楽しみください。

こちらでは、植物図鑑コンテンツの一つとして、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、Web漢字植物園を作成したい。 以下、目次です。(六部編成)

今まで作成の図鑑的ページがないものから、作成します。
季節に合わせ、まずは虎杖(イタドリ)から、興味の順に纏めていきます。
なお、図鑑的ページがあるものについては、基本、そのページへの追記とします。 ( 20230823より作成。)

『漢字植物園』夏

炎熱の夏の14種

(こちらは作成順でなく、著作にある目次順で)
サルスベリ(百日紅) ⇒kanji_sarusuberi
ネムノキ (合歓木) ⇒kanji_nemunoki
ノウゼンカズラ (凌霄花)⇒kanji_nouzenkazura
フヨウ (芙蓉) fuyou(2012/08/09)
ヒマワリ (向日葵) sun_smile.html(2007/09/03)
ホオズキ (鬼灯) ⇒kanji_hoozuki
モモ (桃)唐草図鑑
ブドウ (葡萄)唐草図鑑
アカザ (藜)⇒kanji_akaza
イタドリ(虎杖) ⇒kanji_itadori
エノコログサ (狗尾草/莠) ⇒kanji_enokoro
ショクダイオオコンニャク (燭台大蒟蒻)⇒kanji_syokudai
ジュンサイ (蓴菜) ⇒kanji_jyunsai
バショウ (芭蕉)⇒kanji_basyou.

『漢字植物園』秋

涼風の秋の14種

ハギ(萩/芽子)
キキョウ(桔梗)
ナデシコ(撫子/瞿麦)
コスモス(秋桜)
ワレモコウ(吾亦紅)
ススキ(薄/芒)
キク(菊)
リンドウ(竜胆)
フジバカマ(藤袴/蘭草/蕑)
キンモクセイ(金木犀)
カリン
サイカチ
ケンポナシ
サフラン

『漢字植物園』春

新年と春の芽生え 11

ダイダイ(橙)⇒kanji_daidai
ユズリハ(譲葉/交譲木/楪/𣜿)⇒kanji_yuzuriha
クワイ(慈姑)⇒kanji_kuwai
ナズナ(薺)⇒kanji_nazuna
フキのとう(蕗の薹)⇒kanji_fukinotou
スズシロ(清白・蘿蔔)⇒kanji_suzusiro
セリ(芹・芹子・水芹)⇒kanji_seri
ハンノキ(榛の木・榛)⇒kanji_hannoki
ヒイラギ(柊・疼木) ⇒kanji_hiiragii
ブンタン(文旦・朱欒・香欒) ⇒kanji_buntan
ツバキ(椿)⇒kanji_tubaki

春の訪れ (12植物)

ウメ(梅・楳)⇒kanji_ume
ミツマタ(三椏・三叉)⇒kanji_mitumata
コブシ(辛夷)⇒kanji_kobusi
モクレン(木蓮・木蘭)⇒kanji_mokuren
ウド (独活)⇒kanji_udo
アセビ (馬酔木)⇒kanji_asebi
サクラ(桜)⇒kanji_sakura
アンズ(杏・杏子)⇒kanji_anzu
カイドウ(海棠)⇒kanji_kaido
スミレ(菫)⇒kanji_sumire
チャルメルソウ(嗩吶草)⇒kanji_tyarumeru
レンゲソウ(蓮華草・紫雲英・翹揺)⇒kanji_renge
岩波書店による、目次の頁
Ⅰ 春の訪れ
ウメに関する小さな謎 【梅・楳】
ミツマタを見る目の違い 【三椏・三叉】
コブシのつぼみを食べてみる 【辛夷】
モクレンは神様の意地悪? 【木蓮・木蘭】
ウドは風なんて気にしない 【独活】
もしも人間がアセビを食べたら…… 【馬酔木】
サクラをめぐる勘違い 【桜】
アンズの読み方に悩む話 【杏・杏子】
カイドウと二日酔いの美女 【海棠】
逆輸入品としてのスミレ 【菫】
チャルメルソウの遠い旅 【嗩吶草】
レンゲソウはピンと立って揺れる 【蓮華草・紫雲英・翹揺】
Ⅱ 初夏から梅雨へ
ヤナギを表す二つの漢字 【柳・楊・楊柳】
ヒツジが消えたツツジ 【躑躅】
日本人のフジへの愛 【藤】
ウノハナと白ウサギ 【卯の花】
文人貴族のバラ屋敷 【薔薇】
オダマキの正しい分け方 【苧環】
イイギリは椅子の原材料? 【飯桐・椅】
アジサイは仙界の花 【紫陽花】
庶民と化したビヨウヤナギ 【未央柳・美容柳】
ザクロと几帳面な日本人 【石榴・柘榴・若榴】
アヤメが抱える複雑な問題 【菖蒲】
こだわりの香草、ヘンルーダ 【wijnruit】
Ⅲ 炎熱の夏
サルスベリは何日間咲く? 【猿滑り・百日紅・紫薇】
ネムノキとエッチな妄想 【合歓木】
高みを目指すノウゼンカズラ 【凌霄花】
フヨウを見られない悲しさ 【芙蓉】
地球を半周! ヒマワリの俗説 【日回り・向日葵】
ホオズキとハロウィンの化け物 【酸漿・鬼灯】
上手なモモの切り方 【桃】
ブドウの色はどんな色? 【葡萄】
アカザと流浪の老詩人 【藜】
才女はイタドリに不満あり! 【虎杖】
エノコログサはピカレスク? 【狗尾草】
世界最大! ショクダイオオコンニャク 【燭台大蒟蒻】
ジュンサイの昔の名前 【蓴菜】
バショウの花にびっくり仰天 【芭蕉】
Ⅳ 涼風の秋
ハギが咲くのが待ち遠しい! 【萩・芽子】
キキョウの根っこはどんな形? 【桔梗】
ナデシコというには武骨だなあ…… 【撫子・瞿麦】
コスモスの別名って知ってる? 【秋桜】
ワレモコウの大いなる謎 【吾木香・我毛香・吾亦紅・割木瓜】
ススキの漢字を求めて…… 【薄・芒】
陶淵明のキクはどんな形? 【菊】
可憐なだけがリンドウじゃない! 【竜胆】
それってフジバカマなの? 【藤袴・蘭】
キンモクセイの木肌の観察 【金木犀】
カリンをめぐる三角関係 【花櫚・榠樝・花梨】
サイカチの細かい話 【皂莢】
ケンポナシは仙人の甘味 【玄圃梨】
サフランはサフランもどき? 【洎夫藍・saffraan】
Ⅴ 紅葉、そして冬
カエデではないと言うけれど…… 【楓】
ハゼノキの理屈と現実 【黄櫨・櫨・梔】
三つの名前を持つイチョウ 【鴨脚樹・銀杏・公孫樹】
ひょんなことからサザンカに…… 【山茶花】
袋にならないツワブキ 【槖吾・石蕗】
コノテガシワを間違えるかな? 【児手柏】
ユズは樹木の名前ではない? 【柚・柚子】
ロウバイの二つの書き方 【蠟梅・臘梅】
ソヨゴが代表になれたわけ 【冬青】
Ⅵ 新年と春の芽生え
ダイダイは音読み? 訓読み? 【橙】
ユズリハの葉っぱにご注目! 【譲葉・交譲木・楪・〓】
クワイはやさしいお姑さん 【慈姑】
ナズナが生えるわびしい情景 【薺】
スズシロはシルクロードを伝って…… 【清白・蘿蔔】
フキのとうのややこしさ 【蕗の薹】
セリはお口に合いませんか? 【芹・芹子・水芹】
ハンノキとハシバミは共存できるか? 【榛の木・榛】
ヒイラギのとげとげが痛い! 【柊・疼木】
ブンタン船長の活躍 【文旦・朱欒・香欒】
ツバキはいわゆる「確信犯」? 【椿】

なお、円満字先生は、最新の『広辞苑』第七版を参照されていますが、当方所持は第五版です。

新村出著初版は1955年
第五版は1998年刊。
第七版は2018年刊なので、
20年違い、2万語は増えているようです!?
そうなんだと思いつつ、
買い足す気はあり・・・ませんがwww m(__)m

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