(以下『漢字植物園』コンテンツ目次再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020年2月刊)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトルでした。
いやぁ、めずらしく、ですか・・(笑)www
ちなみに、最近「きみ、世の中には雑草という名の草はない」 (by牧野富太郎)というのが流行ですが、雑草とは「固有名」でなく「総称」です。広辞苑によれば、「一類のものをひっくるめて、一つの名で呼ぶこと。」なので、れっきとした一つの名前です。
牧野博士の貢献は、日本原産の植物にも中国名(漢字)がつけられていることについて、間違いがあると指摘していること。
(笑)www
「莠」は田畑を荒らす厄介者⇒「悪人」
「莠」の成り立ち(『本草綱目』の説明)
秀(=穂)を出すが実をつけない。だから「秀」という字を含む。
(以上は円満字先生 p88ー89 から抜き書き)
いやぁ、さすが。読ませる円満字先生!www
下は円満字先生の『漢字ときあかし辞典』から。
「秀」の字と違い、「莠」は日常漢字(円満字先生は2320字をチェック)には含まれないので、
以下は、白川静『字統』から(p868 ゆう/はぐさ)
動物の尾の名前がついた植物という事ですが、下記サイトには「緑の狐の尾」と・・
(「イタドリ」で。「トラの尾」も見たが、
このテーマについては続く~)
この穂は、米粒くらいの大きさの小穂(イネ科の花序の最小の単位)が2、3個ずつセットになって、このセットがたくさん集まったもので、小穂の根もとのごく短い柄には長さ1cmほどの固い毛が3、4本ずつ束になって生えている。 穂全体は緑色か紫色で、英語ではこのなかまを「緑のキツネの尾(グリーンフォックステイル)」という。
写真のみられるWebサイト
1.島根県松江市のエノコログサの花、果実、種子
https://matsue-hana.com/hana/
2.エノコログサの仲間
http://www.azami.sakura.ne.jp/yasou/
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、という事であるが、季節に合わせ、夏のエノコログサ・・
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ (以下各項さらに続く・・・・ )