(以下『漢字植物園』コンテンツ目次再掲から始めます)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトルでした。
こちらでは、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成します。 季節に合わせ、まずは虎杖(イタドリ)から。
風来寺自然科学博物館で値段など見られた方のブログ:https://www.shuminoengei.jp/
イタドリの杖は軽くて丈夫なんだそう。
http://blog.livedoor.jp/kido2341/
自作を使ってみた山男さん曰く、この杖は侮れないそう。
花写真・植物紹介@[野の花散歩]さん
http://www.ne.jp/asahi/nonohana/
"イタドリは春の山菜であるが、花は晩夏から初秋にかけて咲く。
九月前後に小さな花をいっぱい付け、時には一面が白くなるほど群生するが、拡大して見るとなかなか味のある花を付ける。
雌雄異株で雄花と雌花があり、群生して咲くとあたり一面が真っ白になり見事である。"
イタドリの杖についてだが、以前「ものと人間の文化史」というシリーズにある矢野憲一さんの著書の目次読書をした:「杖の民族学」。
(『杖』1998年法政大学出版刊)、
最後の第5章に名前が出ていたようだが、記憶にない、もう一度見てみます。
※後記:
項目立てのあるアカザの杖と違って項目はなかったが, 杖の関わる言葉として、以下引用。
この植物の語源説、表皮から糸状の喪が取れつ事から、イトドリ(糸取)が変化したとか 薬になるので、イタドリ(痛取)というが、私は虎班があり、虎がついたら似合いそうな杖だというユーモアのある発想から名付けられたと思いたい。
清少納言の『枕草子』(154)には、
見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの、として、
覆盆子
、
鴨頭草
、
芡
、
蜘蛛
、
胡桃
、
楊桃
などとともに、
イタドリは虎の杖と書きたるとか。杖なくともありぬべきかほつきを、と記している。
まぁあの猛虎タイガーが杖を突く姿など誰も想像しないから何ともほほ笑ましい。
(p268-269矢野憲一)
矢野憲一氏は「虎班」と書いておられる。
広辞苑を見たが、よくわからない。
Japanese knotweed warning in Lahinch, Ireland
イタドリ警報 2022年9月6日@アイルランド
„Fallopia japonica MdE 2.jpg, © MdE at Wikimedia Commons, CC-BY-SA 3.0 German“
白川静『字統』p286より
「虎の尾」
ベロニカ(Veronica)和名:ルリトラノオ
「西洋トラノオ」
ベロニカ・ロンギフォリア(Veronikalogifloria)英名:garden speedwell
オカトラノオ(丘虎の尾、学名:Lysimachia clethroides )、科名:サクラソウ科オカトラノオ属
(観葉植物)サンスベリア
次は、イヌの尾、狗尾草へ。
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成します、という事であるが、季節に合わせ、まずは虎杖(イタドリ)から始めましたが、円満字先生は、夏の花というと真っ先に思い浮かべるのは、サルスベリなのだと。以下14種ありました。
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句です、 (以下各項、続く・・・・ )