花の文化/漢字植物園

柊/疼木

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

漢字の植物苑 円満字二郎 岩波書店

Osmanthus heterophyllus (leaf s3)
ヒイラギ
学名: Osmanthus heterophyllus
科名;モクセイ科
常緑小高木
英名:Chinese-holly

ひいらぎの漢字

ヒイラギのとげとげが痛い!

漢字での書き表し方で一般に知られているのは、「柊」。
「木へん」に「冬」とは、真冬になっても緑を失わないこの樹木らしい漢字です。
広辞苑には、「疼木」という書き方も掲げてあります。


(クリックで拡大)

「疼ぐ(ひいらぐ)」とは、「ひりひりいたむ。ずきずきする」という意味だとのこと。とすれば、「ひいらぎ」とは、あの葉っぱのとげとげが刺さって「ひいらぐ木」というところからついた名前なのでしょう。

中国語では、もともとは葉っぱを粽(ちまき)を包むのに使う別の樹木を指します。

普通「疼く」というと、「うずく」とよみ、熟語では「疼痛」という五が浮かびますが、ひいらぐとは・・。

(以上は円満字先生 p182ー183から抜き書き)

節分 ヒイラギイワシ

以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせし、新年と春の植物、「ヒイラギ」を見ました。・・  (以下各項さらに続く・・・・ )

『漢字植物園』新年と春の植物

岩波書店による、目次の頁

新年と春の芽生え 11

ダイダイ(橙)⇒kanji_daidai(20240209)

ユズリハ(譲葉/交譲木/楪/𣜿)⇒kanji_yuzuriha(20240207)
クワイ(慈姑)
ナズナ(薺)⇒
フキのとう(蕗の薹)
スズシロ(清白・蘿蔔)
セリ(芹・芹子・水芹)
ハンノキ(榛の木・榛)
ヒイラギ(柊・疼木) このページです⇒(20240205)
ブンタン【文旦・朱欒・香欒】
ツバキ【椿】

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