(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
「果実は冬に黄熟するが、翌年の夏に再び緑色になるのd、回春橙の名がある」
正月飾りに用いられるのは、この特徴を「代が変わっても栄える」ととらえて、子孫代々の繁栄を祈ったも
の。
「だいだい」という名前も「代々」に由来するというのが良く知られている説明。
広辞苑ではこの通説に納得しておらず、「ダイ」は「橙」の中国音の転訛としている。
通悦に従っても、「代」(だい)は音読み。
しかし、漢和辞典では、「橙」の「だいだい」の読み方は訓読みに分類されている。
訓読みとは、その漢字の意味を日本語で説明したもの。
つまり音読みから生まれた「だいだい」も今では完全に日本語化していると判断している。
植物名を表わす漢字では音読みから生まれた訓読みが目立つ。
(以上は円満字先生 p162ー163から抜き書き)
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせし、新年と春の植物、「橙」を見ました。・・ (以下各項さらに続く・・・・ )