花の文化/漢字植物園

オダマキ

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

Aquilegia flabellata var. pumila 01

オダマキ
学名: Aquilegia
科名:キンポウゲ科
英名:Rose
※英語名の 「コランバイン(Columbine)」は、ラテン語で「鳩のような」の意味。花の形が似ているといわれる。昔は「ライオン草」とも呼ばれていたwikipedia 

オダマキの正しい分け方 

苧=お、環 =たまき。 「おだ+まき」でなく、「お+たまき」と分解できる、まっとうな訓読みであった。
苧、「お」という糸を、環状にまきつけたものを「おだまき」といい、それに似た花を咲かせせる植物も、「苧環」と呼ぶようになった。

Aquilegia flabellata var. pumila 5  

(以上は円満字先生 p44-46から書き抜き引用)

  
hana300.com
別名  「糸繰草」(いとくりそう)
「しづやしづ   賎(しづ)のおだまき   繰り返し   昔を今に   なすよしもがな」    義経記 静御前
Aquilegiaという属名の語源説sakata-tsushin.com
オダマキの花にある距(きょ)がラテン語の「aquila(鷲)」の爪に似ているからというのが最も説得力があります。
漢字ではオダマキを苧環と書きます。それは、イラクサ科のカラムシ(苧)から取る糸を巻き付ける糸巻き車が、オダマキの距を特徴とする花姿に似ているからです。カラムシの繊維を巻き取った固まりが苧環です。

初夏から梅雨へ (11植物)

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