(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作
『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
「菊」を「キク」と読むのは音読み。
音読みとはいわば外来語。
『広辞苑』:原産は中国大陸。日本には奈良時代以後に渡来。
キクへの愛は中国にはさらに長い歴史がある。
中でも有名なのは、 四~五世紀の詩人、陶淵明。「飲酒」
「菊花酒」の画像イメージは密集型だが、原種のキクは花の周辺にだけ花びらがついている。
(以上は円満字先生 p116ー117から抜き書き)
陶淵明(とう・えんめい…365~427)
「連作「飲酒二十首」のうち
「其の五」が最も有名
采菊東籬下
悠然見南山
菊を採(と)る 東籬の下悠然として南山を見る
(wikipedia)
http://chinese.art.coocan.jp/
「菊花酒」:古代中国に起源し、重陽節という菊の節句に飲む酒
wikipediaによれば、花札の絵に菊と酒盃がセットで描かれているのは「菊酒」を表現したもの
味の素食の文化センターのコラムによれば、
刺身を注文すると、皿の飾りに小さな菊の花がそえられていることが多い・・菊を愛でると「不老長寿」に効果があるとされ漢方医学で菊の花にはさまざまな薬効があるとされる。と。
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせ秋の植物、「キク」を見ました。・・
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ、秋の植物 (以下各項さらに続く・・・・ )