(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
ハギもキキョウもナデシコも秋の七草の一つとはいうものの、夏のうちから花を咲かせている。まだまだ暑い夏のうちから涼しい秋を感じたい、そんな思いがこれらの花に目を向けさせるのでしょう。
『広辞苑』の「コスモス」の項目の説明文の最後に、「秋桜。おおハルシャギク」と別名が挙げてあります。ハルシャは「ベルシアの訛」 (波斯)
おもしろいのは、『広辞苑』によれば漢字で「春車菊」と書くこともある、ということ。
夏に咲く花の名前を「春」という漢字を使って書き表すなんて、いい加減というか、鷹揚というか。
このあたりの脱力感が、たまらなく気に入ったことでした。
(以上は円満字先生 p108ー109 から抜き書き)
おとな色の(シックな)コスモス アプリコットレモネードだそう。
花びらに芸あり、
20091004コスモス(写真俳句)
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせ秋の植物、「コスモス」を見ました。・・
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ、次は、涼風の秋の植物 (以下各項さらに続く・・・・ )