(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作
『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
「薄」は
「うすい」という意味を持つ漢字。ススキを指すのは日本語独自の用法
「芒」の方は、イネなどの実を包んでいる殻のうち、先っぽの尖った部分を指すのが基本。「のぎ」
原題中国語 「
芒草
、漢詩文ではお目にかからない。
「
芒鞋
」=「わらじ」
「茅」=屋根を葺く材料として使われる草の総称
ススキという植物そのものをダイレクトに表わす漢字は見当たらない。日本と違って、中国の文化の中では、ススキはあまり重要な地位を与えられていない。
その昔の日本人は、芒を表わす漢字がないという事実に直面して、さぞかし困ったことでしょう。
日本人は、植物の漢字を誤解して、しばしば独自の用法を生み出してきた。 しかし、ススキのように、誤解ではなく、より積極的な思いが独自の用法を生み出すこともある。
そうなんだ!これにはびっくり。
(以上は円満字先生 p113ー115から抜き書き)
以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせ秋の植物、「ススキ」を見ました。・・
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ、秋の植物 (以下各項さらに続く・・・・ )