(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
ザクロ
学名: H Punica granatum
科名:ミソハギ科
英名: pomegranate
小低木wikipedia
シルクロードを通ってもたらされたものを何でも張騫(紀元前2世紀)と結び付けたがるのは、昔の中国人の悪い癖。
ザクロが実際に中国に入ってきたのは、紀元後の2~3世紀ごろ。音読みで「シャクリュウ」とか「ジャクリュウ」とか、シルクロードのどこかの民族が使っていたことばで漢字そのものには深い意味はない。
しかし、「榴」はずっと後の時代になって「手榴弾」のように「使われ出すまではこれ以外の形で使われることはなかった。
つまり、ザクロを表すために作られた漢字であった。
「柘」は中国ではヤマグワという植物をさすのに使われる漢字で、ザクロを表すにに使われることはない。
「柘榴」は日本で生み出された書き表し方。
「柘植」(ツゲ)も日本独自。
こういうところは日本人の方が妙に几帳面。
ほかにも「溌剌」も「溌溂」とさんずいをつけ、中国語にはない漢字を生み出している、
(以上は円満字先生 p52-53から書き抜き引用)
カップルにしたがるという感じ(漢字)でしょうか‥
以前のコンテンツはこちら・・
”カルタゴのリンゴ”・・
karakusamon.com/
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フランス語でpomme à grains 「種の多いリンゴ」
ザクロの象徴「紅一点」karakusamon.com//zakuro_mi.html
果実と文化karakusamon.com/kudamono.htmlざくろは世界で最も古い樹木のひとつ。 旧約聖書では《Rommmon》という名で何度も言及されている。