(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
※(wikipedia)
一説では広東と長崎を行き来する貿易船が難破して阿久根(鹿児島県)に漂着し、船長の謝文旦から救助のお礼に贈られたという。
『広辞苑』では、
漢字での書き表し方は「文旦」
説明が「ザボン(朱欒・香欒)の別称」となっている。
ザボンの語源はポルトガル語zanboa
日本語で「
朱欒
」というのは中国語にポルトガル語でルビをつけているようなもの 。
ただ、中国でもこの果物のことを「
文旦
」と呼ぶことがある。
果たして、ある果物を日本にもたらした中国人の名前がその果物の中国での名前に採用されるものか?
17世紀の中国では「
文蛋
」という呼び名があったらしい事を知るに及んで、
謝文旦船長の活躍ぶりにも、ちょっくら疑いの目を向けたくなってくるのでした。
(以上は円満字先生 p184 ー185 から抜き書き)
以上、季節に合わせ漢字植物園コンテンツ作成中。円満字二郎先生の著作を参照しつつ、新年と春の植物、「椿」を見ました。・・ (以下各項さらに続く・・・・ )