花の文化/漢字植物園

藤袴/蘭(蕑?)

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作 『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

Eupatorium japonicum flower leaf
フジバカマ(藤袴)
学名: Eupatorium japonicum
科名: キク科ヒヨドリバナ属
英名:Thoroughwort
多年生植物、秋の七草の一
準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

それってフジバカマなの?

「フジというからには穂が垂れるよう花で、ハカマというからにはそれが袴に似ているんだろう、と漠然と思っていたので、原物を見た時には驚いた。
(イメージがかなり違い、ハカマというのもピンとこない)

(「広辞苑』に)[名義抄 「蘭.フヂバカマ」]と書いてあるのが、気になります。
昔の中国の人々は、 よい香りがする植物であれば見かけにはおかまいなく、みかけにはお構いなく、まとめて「蘭」で表わしていたようだ・

(以上は円満字先生 p121 ー123から要旨抜き書き)

「蘭」という漢字の多義性(香り重視)のお話であったが、うーーん。

確かに『広辞苑 第五版』でも、「蘭草」とあるが、漢字検索では、 蘭でなくがヒットするので・・
https://kanji.jitenon.jp/kanjit/9640

Emblem of the Emperor of Manchukuo
満洲国の国章 (『易経』繋辞伝・上に由来)

以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせ秋の植物、「リンドウ」を見ました。・・ 
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ、秋の植物 (以下各項さらに続く・・・・ )

『漢字植物園』秋

涼風の秋の14種

ハギ(萩/芽子) ⇒kanji_hagi(20230914)
キキョウ(桔梗) ⇒kanji_kikyo(20230929)
ナデシコ(撫子/瞿麦)) ⇒kanji_nadesiko(20231006)
コスモス(秋桜)kanji_cosmos(20231024)
ワレモコウ(吾亦紅)kanji_waremokou(20231108)
ススキ(薄/芒)kanji_susuki(20231109)
キク(菊) kanji_kiku(20231110)
リンドウ(竜胆)kanji_rindou(20240909)
フジバカマ(藤袴)このページです(20241003)

キンモクセイ
カリン
サイカチ
ケンポナシ
サフラン   
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