(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)
円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。
先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。
※(wikipedia)
『広辞苑』
早春、葉に先立って開く花は、五弁で香気が高い。」
「異体字」がいくつかあり、中でも、「楳」は固有名詞で時折用いられる。
(漫画家)楳図かずお・(上方舞)楳茂都龍
「某」:【説文解字】 「酸っぱい果実である」
もともとはウメを表わす漢字であった。
「某氏」「某所」のように何かをきちんと特定しないでそれとなく指すのは、あとから生まれた用法
あとからの用法の方がよく使われるようになったので、もとの梅を指す場合のために、「木へん」を付け加えた。
「甘」と「木」の組み合わせなのに、酸っぱいウメを指すのはこれいかに?
段玉裁(18-19世紀の中国文字学の巨匠)は、「酸っぱさは、甘さの母である」と述べているがこじつけ臭くないかなぁ。
(以上は円満字先生 p2 ー3 から抜き書き)