花の文化/漢字植物園

イイギリ

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

Idesia polycarpa - blossoms and leaves

イイギリ
学名: Idesia polycarpa
科名:ヤナギ科
落葉高木
wikipedia 

イイギリは椅子の原材料? 

漢字での書き表し方は二つ。
「飯桐」:「葉は心臓型で長柄、飯を包んだという」
もう一つは「椅」:漢和辞典では、イイギリという意味と「腰掛け」という意味
樹木名としての「椅」は紀元前数世紀からの中国の詩にもある。
「腰掛け」の意味で使うのは10世紀ごろから。
広辞苑には「イスノキ」という樹木もある。
(こちらも、椅子の原材料というい意味ではない) マンサク科常緑高木 「柞」(ははそ)「蚊母樹」

山桐子
Idesia polycarpa0 

(以上は円満字先生 p44-49から書き抜き引用)

  
イイギリwikipedia
別名ナンテンギリ(南天桐)
tokyo-shoyaku.com(東京都薬用植物園)
中国語で「山桐子(shan tong zi)」  
イスノキ→zukan.nagai-park.jp
日本神話にも登場する古くからある木。葉っぱにできる虫こぶが特徴的。
日本神話にある「湯津間櫛(ユツマグシ)」という、ユツという神聖な木で作った爪櫛(つまぐし)が登場する。この「ユツ」が「ユシ」「ユス」に変化し、さらに「イス」に変化した。
イスノキ (wikipedia)
マンサク科
学名 Distylium racemosum

初夏から梅雨へ (11植物)

←『漢字植物園』コンテンツ目次に戻る

▲TOPへ戻る

edited byM
edited byM