花の文化/漢字植物園

 柳・楊・楊柳

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

Azalea of Maizuru

ツツジ
学名: Rhododendron L.
科名:ツツジ科 APG IV
英名: Azalea

wikipedia

ヒツジが消えたツツジ

 【躑躅】
二文字合わせて四十二画といういかにも難しそうな面構え。
音読みすれば「てきちょく」で。漢和辞典では「たちもとおる」という古雅な言葉で説明される。ある場所から動けなくなる様子を表す言葉。
「春の訪れ」の章で紹介したアセビ(馬酔木)と同じ事情がある。
五~六世紀の中国の学者、陶弘景(とうこういけい)は、「羊躑躅」という植物について、「羊がその葉っぱを食べると、「躑躅」して死んでしまう;と述べている。つまり、ツツジには動物を動けなくしてしまうような毒がある。
毒性と持つのはレンゲツツジ。
十六世紀の李自珍(李自沈):『本草綱目』有毒の「羊躑躅」のほか、子どもが食べても大丈夫な「山躑躅」がある。 「山躑躅」という中国語に対応した「やまつつじ」という日本語があるのに、「羊躑躅」に対応した日本語は一般的な言葉として存在していない。
明治になるまで日本ではヒツジはあまりなじみのある動物ではなかったから。

(以上は円満字先生 p36-37から書き抜き引用)

羊の歌

羊の歌で思い出すのは、加藤周一(1919‐2008)ヒツジ年生まれ
羊の歌―わが回想 (岩波新書) – 1968/8/20 加藤 周一 (著)
「山羊の歌」というと中原中也の詩集*、 「羊の歌」というと加藤周一の回想録*が思い浮かぶが、 残念ながら、両タイトルとも、彼らの生まれ年が羊年であるからというだけの話!?・・ で、この他に「白鳥の歌」(wikipedia)というのも思い浮かぶが・・。
ちなみに私は蛇年生まれ。
でも「蛇の歌」という回想タイトルは御免こうむりますwww・ それはともかく。中国における「羊」 ・・「貝と羊の中国人」 (新潮新書) – 2006/6/16 加藤 徹 (著)
ツツジのはなしはみたことがなかった・・・

羊の 民俗,象徴

羊(文字)(2006/09/25)、漢字暦「羊」(2011年9月) * 羊(象形+象徴)(2006/07/02)

初夏から梅雨へ (11植物)

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