"Kloster Michaelsberg Mittelschiff"
St. Michael in Bamberg (Germany)
「バンベルクは魔女狩りの中心地の一つであった」Wikipedia20150608参照
"Lady's Mantle" by Mom the Barbarian - Flickr. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.
葉がギザギザしているので、露がその中にたまる、清々しい
学名:Alchemilla mollis 科名・バラ科
"Memorials in Frauenkirche, Munich - DSC08640" by Daderot
The Frauenkirche in Munich (Church of Our Lady) 1510年頃
地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する。この現象をアレロパシー(他感作用、allelopathy)と言う。(Wikipedia)
学名がギリシア神話の女神アルテミス(ローマ神話のダイアナ)と関係があるように思われるが、紀元前4世紀頃、医術の心得のあった、ペルシアの王妃のアルテミスに由来するという説が有力。(p139)
お産を軽くする、また堕胎剤になる、婦人病に効く
ドイツ語で「足のそばに」(Beifuss)という:
足の疲れにくくので、旅人は靴に入れて旅した
ニガヨモギ(Artemisia absinthium) 」アニス系の独特のにおいがする
昔はアブサン酒の香りづけに使われたが今は禁止されている(神経をマヒさせる作用がある)
へイクスピア研究家は、『夏の夜の夢』のホレぐすり(菫の汁)の呪いを解くのは「月の女神の花の汁」=ヨモギかニガヨモギだろうと推測している
一説によれば、セイヨウニンジンボク(Vireix agnus
‐castus):その果実は黄体ホルモンの分泌を促す
※
シェイクスピアには何の600種を超える花の名前が出てくる
ヨモギは見た目には全く地味な植物であるが、東洋でも西洋でも、昔から活用されてきた(p142)
"Hildegard von Bingen" by Miniatur aus dem Rupertsberger Codex des Liber Scivias..
50才を超えてから7年かけて『フィジカ 自然の治癒力』という大著を書きあげた 200種類上の植物。
神の声は頭上から直接彼女の脳内に入り込んできたという。その様子を描いたもの、1141-1151(p143
)
ヒンゲンSaint Hildegard of Bingen.は植物を温と冷に分け、それぞれが対抗することによって体内のバランスを取るのだと考えている。
良い香りは悪霊が作る病気の予防になるといい、薬草が魔除けに果たす役割について多く語っている。
ヒルデガルトの自然観は現代のエコロジー運動の原点として受け止められるようになった(p145)
ドイツには薬草魔女という言葉がある。女性解放運動の中で新しい見方を獲得しプラスイメージに転換。
例:ガブリエレ・ビッケル
ドイツのクロイターテー
ウイキョウ茶、イチョウ茶、ヤドリギ茶、オオバコ茶、カモミール茶、ローズヒップ茶、
整腸茶、風邪予防茶、鎮静茶、催眠茶、降血圧茶などの薬草箱
ハーブティーのティーバックの自動包装機械は1929年にドイツの会社が発明
心だけでなく、身体(性・情欲)に対する悩みの解決にも
"Illustration Anethum graveolens0".
ドイツ語にヘクセンケッセルという言葉がある・秘薬を煮る魔女の大なべ
よく見かける鍋をかき回す魔女の絵
ヨーロッパには魔女人形を台所に飾る習慣がある。
キッチンウィッチという台所のお守り。北ドイルの冬の郷土料理 グリューンコール(緑のキャベツ)煮」霜が降りて葉が凍った後に料理した方が甘みが増して味が格別になる
春はベーアラオホのピューレ
フランクフルト大聖堂の@「最後の晩餐」の絵の子羊にかけられた「フランクフルターグリューネゾーセ」(フランクフルトのグリーンソース:パセリ・クレソン、アサツキ、チャービル、スイバ、ポリジ、ピンプネレの7種)
復活祭前の木曜日=プロテスタント:聖木曜日;カトリック:洗足木曜日
ドイツ語で「グリューンドンナースターク」
英語で「悔いの木曜日」(Maundy Thursday)
どんな野菜が選ばれたのか、
日本の春の七草のようにしっかりと決まっていないが、
詩人ゲーテはこの日に必ずホウレンソウを食べたという。
フンボルト(1769-1859) は、コバノカキドオシ、クレソン、静養ノコギリソウ、ヒナギク、ヘラオオバコのレシピ
学名:Glechoma hederacea
伝統的な「聖木曜日のスープ」
「花冠草」(Kranzkaraut)
日本では「疳取り草」=小児の疳やひきつけを鎮める、「垣通し」=繁殖力が強く垣根も通り抜ける
五月柱(マイバウム)・・昔の樹木崇拝の名残
古代では、オーク、ナラ、シラカバ、ドイツトウヒなどの樹木に神が宿ると信じられていた。
特に白樺は春の生命と蘇りのシンボルなのでマイバウムの木としてよく取り上げられる。この行事と組むように、マイボーレ(Maibowle)=五月のパンチを飲む
レシピは9世紀まで咲かのボツ
材料
花の咲く前のクルマバソウの葉の小束
黒スグリの葉 15枚
ペッパミント・エストラゴン・セージ・サラダバーネット・コモンタイムの葉を各2~3枚
砂糖150グラム以下
白ワイン1本・シャンパン1本
つくりかた
薬草類はゆるく縛って、砂糖と容器に入れ、ワインを2分の1注ぐ
1時間後薬草の束を取り出す
シャンパンは飲むときに直接グラスに注ぐ
。クルマバソウの葉を浮かべる