World Plant Hardiness Zone Map
By LordToran (Selbst erstellt auf Basis dieser Geodaten.) [CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
分類基準が明確で簡便、 植生、風土の特徴を反映している、 立地条件など気候の成因と相関している など扱い易い上に有用な分類法であり、現在でも気候・産業・文化・農業を論ずる上で欠かすことができない。
※http://www.azeta.jp/10-11_tiri/07/kikouku.html、 http://www.bloomfield.jp/abc/0704.htmlに 世界地図を極地を除いて、年間の気温と雨量の変化をもとに7つの気候型に塗り分けていて、これがもっとも広く受け入れられている
A.地中海気候型
B.大陸東岸気候型
C.熱帯高地気候型
植物は原産地の気候区分や環境に合わせた育て方をするのが一番良い。
日本植物生理学会のページ塚本洋太郎著、花卉総論(養賢堂、1982)には、花卉園芸の歴史、花卉の分類など詳細に述べられており、花卉の原産地の気候や地理的特性に加えて品種改良がおこなわれた地域の環境特性が品種の特性に強く反映されることが述べられています。
植物の生育特性は、その植物の原産地域もしくは品種改良がなされた2次的遺伝子中心地域の土壌と気候で決まってきます。土壌特性は栽培管理でかなり再現出来るので、生育時期を考慮した気候特性が非常に重要になります。その点から、気候型による分類は園芸作物の栽培上重要な分類方法になります。
気候型 | 地域 | 特徴 | 代表的な植物 |
地中海気候型 | 地中海沿岸、南アフリカ、ケープ地方、オーストリア西南部、北アメリカ・カリフォルニア、チリ中部 | 年間降水量400~800mm 夏涼しく乾燥している。冬は湿潤、温暖(7~8℃) |
アイリス、アネモネ、アルストロメリア、クロッカス、シクラメン、ネモフィラ、スイートピー、ルピナス、デージー、ゼラニウム、ヘリクリサム、ロベリア、エリカ、アカシア |
大陸西岸気候型 | ヨーロッパ大西洋岸、ニュージーランド南島、北アメリカ西北部、南アメリカ南部 | 年間降水量500~1000mm 夏冷涼で(20℃)乾燥、冬温暖(4~8℃) |
パンジー、わすれな草、プリムラ類、カンパニュラ類、デルフイニウム |
大陸東岸気候型 | 日本、中国、アメリカ東部、アフリカ東南部ナタール地方、ブラジル東南部、ニュージーランド北島 | 年間降水量1000~1500mm 夏と冬の温度差が大きく、冬季よりも夏季の雨量が多い |
ユリ、リコリス、キク、アイリス類、桜草、サルビア、アジサイ、ガーベラ、桜、ツツジ類、モクレン、花ミズキ |
熱帯高地気候型 | アンデス山系、中国西南部、ヒマラヤ山麓、メキシコ高原、ロッキー山系 | 熱帯、亜熱帯の高地、年間を通じ15~20℃位と温度差がすくない。降水量は年間を通じ多いところと乾期の存在するところがある | 球根ベゴニア、ダリア、プリムラ類、コウシンバラ、ロードデンドロン、ポインセチア、ブバルディア、フクシア、石竹、ナスタチウム |
熱帯気候型 | アフリカ大陸中部、ユーラシア大陸南部、オーストラリア北部、北アメリカ南部、南アメリカ東北部 | 年間を通じて気温が高い。年間雨量の多い熱帯雨林地域や、雨期と乾期が存在し森林や草原を形成する地域がある | クルクマ、ジンジャー、アサガオ、インパチェンス、ケイトウ、コリウス、クロトン、デンドロビウム、バンダ、アレカヤシ、コスモス、アナナス |
砂漠気候型 | 南アフリカ北部、中央、北アメリカ中南部、南アメリカ | 大陸の内部に存在する乾燥気候 | アロエ、カランコエ、マツバギク、サボテン類 |
北地気候型 | スカンジナビア半島北部、ユーラシア大陸中央部 | 高山の頂部、寒帯、亜寒帯 | 高山植物 |
ゾーンナンバー(zone numbe) 数字が小さいほど気温が低い
Zone | ○F(華氏) | ℃(摂氏) |
1 | <-50 | <-45 |
2 | -50~-40 | -45~-40 |
3 | -40~-30 | -40 ~-34 |
4 | -30~-20 | -34 ~-29 |
5 | -20~-10 | -29~-23 |
6 | -10~0 | -23.3~-17.8 |
7 | 0~10 | -18~-12 |
8 | 10~20 | -12~-7 |
9 | 20~30 | -7~-1 |
10 | 30~40 | -1~5 |
11 | >50(40?) | >5 |
アメリカ農務省(USDA)が作成(米国国立樹木園の第2代園長であるHenry T. Skinner監修)
地域 | 大まかなZone | |
北海道 | Zone5 | |
東北/信州 | Zone7 | |
関東/関西 | Zone8~9 | |
大阪 | Zone9 | |
九州 | Zone9、Zone10 | |
沖縄 | Zone11 |
略称 | 区分 | 温度 |
H | Full Hardy 耐寒性 | -15℃/5°F |
FH | Frost Hardy 耐霜性 | -5℃/23°F |
HH | Half Hardy 半耐寒性 | 0℃/32F |
FT | Frost Tender 非耐寒性 | <5℃/41°F |
一代交配種(F1=Fillial First Generation)
花卉のF1種の最初: ドイツ1909年ベゴニア・センパフローレンス'プリマドンナ’
現在主要花卉の80%、野菜100%がF1種
野菜では雄性不稔を利用した交配省力化か行われる
雑種強勢は一般には雑種第一代だけに現れる
倍数性種
1937年 染色体倍剤:コルヒチン処理
人為的に4倍体を育成する育種法
・・花の器官が大型化する
コスモス’ベルサイユ’、キンギョソウ、ジニア、アネモネなど
4倍体と2倍体を交配すると3倍体植物ができる。3倍体は不稔であるか、または不稔性が強くなる
タネなしスイカは3倍体種子
胚培養種
ラン科植物の種子には胚乳がない
受精直後の胚珠を無菌状態に保った培地で培養する
カノコユリ(またはサクユリ)の交配種作出
パシフィック・ハイブリッド(オリエンタル・ハイブリッド)系’カサブランカ’
作出された植物の種子はよく生育し簡単に種子をとることができる
分類 | 寿命 | 例 |
長命種子 | 4~6年またはそれ以上 | ナス、トマト、スイカ、ケイトウ、 ハゲイトウ、ホウセンカなど |
常命種子 | 2~3年 | ダイコン、カブ、キュウリ、カボチャ、 スィートピー、キンセンカ、ジニアなど |
短命種子 | 1~2年 | ネギ、タマネギ、ニンジン、ミツバ、 ガーベラ、エゾギク、インパチェンスなど |
できるだけ乾燥させた状態で、温度を低く保つことで生命が維持される
湿度30%、温度マイナス21℃で貯蔵すると100年以上保存できるとされている
プライミング加工
非イオン性界面活性剤ポリエチレングリコール液で湿らせてから播種する(水で湿らせるより発芽がよくなる)
ペレット種子(コーティング種子)
(微細種子の形と大きさを均一にする)
コーティング状物質として、
珪藻土、タルク、粘土及び炭酸カルシウムなどの水になじみやすい多孔質の物質細粉を主成分に結合剤として水溶性ポリマーを加えた物質で種子をつつみ、
100~500倍に大きさに成型したもの
生種子(10ml) | ぺレット種子 | 容積倍率 | ||
ユーストマ | 170,000粒 | 3,000粒 | 約500倍 | トルコギキョウともいう |
ベゴニア・センパフローレンス | 300,000粒 | 3,000粒 | 約100倍 |
シードテープ
水溶性ポリマー等のテープに種子を一定間隔で数粒ずつ封入加工
シードテープの作り方:トイレットペーパー(水溶性バルブ)とコーンスターチで作る
春植え球根 | 3~5月に定植 夏~秋に開花、寒さで強制休眠となる(温度があれば開花を続ける) |
アマリリス、カンナ、ダリア、グラジオラス、グラリオサ、カラー、サンダーソニア、球根ベゴニア、グロキシニア、カラジウムなど |
夏植え球根 | 従来は秋植え球根に属していたが、秋の芽出しが速く、夏に植えると秋から冬にかけて開花する。 近年種類が充実してきている | オキザリス類(ボーウィー、ペンタフィラ、プルプレアなど) リコリス類(オーレア、アルビフローラ、インカルナータなど) コルチカム類(’ウォータ―りりー’、’ザ・ジャイアント’など) ステルンべルギア(黄花タマすだれ)など スイセンの秋咲き種モノフィラス、モレア、ポリキシネなど(南アフリカ産球根)※ |
秋植え球根 | 秋10~11月定植 耐寒性があり、地中海地方、ヨーロッパなどの原産 冬の寒さを土中で受け、春には使開花、高温によって休眠 オランダでは春が長く低温が続くため球根の肥大がよい |
クロッカス(春咲き種)、ダッチアイリス、アリウム類、チオノドクサ、スイセン類、ムスカリ、チューリップ、ヒアシンス、ユリなど |
可愛い!!鉢植えで楽しめるスイセン!ミニミニ水仙バルボコジュームの球根 3球入り |
※原種水仙:バルボコディウム モノフィラス |
球根の分類:
表
非更新型球根
養分の蓄積器官 | 種類 | 特徴 | ||
葉 | 鱗茎 (Bulb) |
有皮鱗茎 | チューリップ ダッチアイリス |
更新型球根(母球は毎年なくなる) |
スイセン アマリリス ヒアシンス リコリス |
非更新型球根(母球は毎年なくならない) | |||
無皮鱗茎 (外皮無) |
ユリ フリチラリア |
15℃で保存 | クルクマ・アリステマティフォリア、 カラジウム |
クルクマ・シャロームの学名 (Curcuma alismatifolia) |
5℃で保存 | ジンジャー、カンナ、カラー、 球根ベゴニア、、アマリリス、ダリア |
プレ処理済のアマリリスは3~5℃で ダリアは乾燥すると弱るので ワックス処理※されているものがよい |