二年生植物の例:
タチアオイ
ジギタリス
アメリカナデシコ
パセリ
テンサイ
フダンソウ
種子の発芽 | 栄養成長 |
↓ 茎葉の生長 | |
↓ 花芽分化 | ・・・・・ 生殖生長 ・・・・・ |
↓ 開花 | |
↓ 果実の発育 | |
↓ 種子の成熟 | ↓ (休眠) |
↓ (種子の発芽) | バーナリゼーション(※) (越冬1年草の場合) |
種子の発芽 | 栄養成長 (第1年目) |
↓ 茎葉の生長 | ・・・・・・・・・・ 緑色植物体 (バーナリゼーション) ・・・・・・・・・・ |
↓ 貯蔵器官の発達 | |
↓ 抽台 | |
↓ 開花 | 生殖生長 (第2年目) |
↓ 種子の成熟 | |
↓ (種子の発芽) | ↓ (休眠) |
常緑多年草:冬季に地上部が枯死しない
例:ヤブラン
へメロカリスなど
(常に新しい個体と古い個体が一緒に1株の中で生存している)
木本植物(woody perennial plant)
園芸上では庭園樹、緑化樹、切り枝に用いる樹木を指す
成熟に要する樹齢に達してから、開花結実を行う
結果年齢になると、枝の芽は
花芽(flower bad)と葉芽(leaf bad)
に分かれる
樹種によっては混芽(mixed bad)もある
冬芽(winter bad):
生物の成長、生殖による変化が一通り出現する周期の一つを指す
動物のそれはたいてい簡単で、変化がないが、植物や藻類、菌類には多くの型があり、大分類において重要な特徴と考えられてきた。
光周反応の模式図
Y軸 花成反応(到花日数)
X軸 日長(時間)限界日長
昼の長さ(明期)と夜の長さ(暗期)の変化に応じて生物が示す現象である。
北半球では、昼の長さ(日長)は夏至で最長となり、冬至で最短となる。生
物は、このような日長変化を感知することで、季節に応じた年周期的な反応を行うと考えられている。日長の変化が動植物のホルモン生成と分泌に影響して生じると考えられている。
光周性による分類:一日の日長が一定時間(限界日長)より長くならないと反応が起きないことを長日性といい、花芽の形成が長日性である植物を長日植物という。(正しくは、長日植物とは、暗期が一定時間(限界暗期)より短くなると花芽が形成される植物のことである。)
花成誘導:長日植物、短日植物、中性植物、長短日植物、短長日植物、定日性(中間性)植物 花芽分化に必要な最長または最短の日長を限界日長(限界暗期)という光周性の反応タイプ (レスポンス・タイプ) | 光周反応の様式 | 主な植物 | 備考 |
短日植物 (SDP)Short-day plants |
一定時間以上の継続する夜(暗期)があると |
キク、シャコバサボテン、ポインセチア、エラチオールベゴニア、カランコエ、エクメア・ファッシアータ等 | 温帯地域に比較的多く分布する。赤道地帯はわずかな日長の差を感じるSDPがある |
長日植物 (LDP)Long-day plants |
一定時間以上の継続する夜(暗期)があると |
ヒヨス、ムシトリナデシコ、カーネーション、ペチュニア等 | 高緯度地域に比較的多く分布する |
中日植物 (DNP)Day-neutral plants |
日長に関係なく、ある一定の日数がたちある一定の大きさに達すると |
ヒマワリ、セントポーリア、シクラメン、その他の四季咲き聖植物 | 低緯度地域、赤道地帯に比較的多く分布する |
短長日植物 (SLDP) |
最初に短日が与えられ、それに続いて長日が与えられたたとき |
マツムシソウ、ホタルブクロ、ハナショウブ | |
長短日植物 (LSDP) |
最初に長日が与えられ、それに続いて短日が与えられたたとき |
セイロンベンケイソウ、ヤコウカ、アスター | |
定日性植物 (DDLP) |
ある範囲内の日長下で花をつけ、日長がそれより短い、あるいは長い時は花数が減少したり、 |
サトウキビ(品種F106) 、開花可能の範囲は12時間から12時間45分の間 | 中間性植物(intermediate plants)と呼ばれることもある |
(発育相) | (節目) | |||
休眠・ ロゼット相 |
← | 生長停止 | 休眠・ロゼット化 種子や球根などの貯蔵 |
|
幼若 (未花熟)相 |
← | 生長開始 | 休眠・ロゼット打破、 種子発芽 |
|
花熟相 | ← ← |
花熟 花成誘導 |
生殖状態への生理的準備 生殖状態への生理的転換 |
|
花芽形成相 | 分化相 | ← ← |
花芽形成開始
花芽原基分化 |
生殖状態への形態的転換 |
発達相 | ||||
花芽休眠 (花芽成熟)相 |
← | 抽台 | 花茎の急速な伸長 | |
開花・ 結実相 |
← | 開花 |
カリフラワーやストックの早生き種のように
20○Cで低温を感応するものもある
春化(しゅんか、Vernalization)とは、植物が冬の低温状況に一定期間さらされることによって、開花能力が誘導されることである。
英語読みにならってバーナリゼーションということもある。
特に人為的な低温処理を施す場合などには春化処理ともいう。
農業などで出荷時期を調整するために、春化処理を行って開花、結実時期を調節することもある。
また春化のあとに一定期間高温にさらされると、春化の効果が失われることもあるが、このことは脱春化(ディバーナリゼーション)という。
Vernalization (from Latin: vernus, of the spring) is the acquisition of a plant's ability to flower or germinate in the spring by exposure to the prolonged cold of winter.
ちょっと読みたいサイト
※園芸植物の生長と発育を研究
http://www.bio.kpu.ac.jp/veglab/FUJIME-J.html
※日長処理に挑戦
http://iemaga.jp/garden/backnumber/2_vol36.html