学名:Helianthus annuus L.
科名:キク科
属名は「helios 太陽」+「anthus 花」、
種小名annuusは「一年生の」
別名:
日車(ひぐるま)、日輪草(にちりんそう)、天竺葵(てんじくあおい)、日向葵(ひゅうがあおい)、天蓋花(てんがいばな)、迎陽花、照日葵(しょうじつき)、望日蓮、転日蓮、西蕃葵(さいばんき)、羞天花(しゅうてんか)
英名:sunflower
太陽に似ているからという説と、太陽に従うという意味のfollowing the sunからsun-followになり、sunflowerに変化したという説がある。
Helianthus annuus(Wikipedia)
ひまわりの原産地:は、北アメリカ中・西部 (原種は背は高くなく、花も小型)
古代インカ帝国では太陽の花と尊ばれ、石造りの神殿にはひまわりの花が彫られ、司祭や太陽神につかえる聖女たちは、金細工のひまわりを身につけていたという。
16世紀にコロンブスがアメリカ大陸を発見した後、1564~71年の間にスペインの医師ニコラス・モナルデスがスペイン王立植物園(マドリード植物園)に持ち込み、ヨーロッパに広まった。
(sorce:ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>ひまわり蘊蓄)
フランスの「太陽王」ルイ14世
Sorce:MMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)
「ルイ14世の植物図譜―王の植物」展
集合花:ひまわりの大きな花は、小さな花が集まってできている。
舌状花:外側の舌のような花は虫を引きつける飾りとなっている。
管状花:内側の筒のような花 には雄しべと雌しべがあり、種を作りる。
外側から中心に向かって順番に咲く。
茎:1~3.5mで直立する
葉:長い柄があり、ハート型で大きい
茎と葉に毛がある
頭花:直径10~30cm、一つだけ咲くものも、枝分かれしてたくさん咲くものもあるが、茎か枝の先に1個つき、横向きに咲く
OIL WORLD誌の統計によるとヒマワリの種子生産量は2006/07年産、油料用植物として大豆(234.98百万トン)、ナタネ(47.26百万トン)、綿実(44.15百万トン)に次ぐ、生産量(29.84百万トン)を誇る。生産地はロシア周辺のヨーロッパに偏っている。(Wikipediaひまわり:20160904閲覧)
2009年、2010年の全世界における生産量は約1160万トンで、パーム油・大豆油・菜種油に次ぐ第4位
(Wikipediaひまわり油:20160904閲覧)
2008年12月16日花の文化園にて撮影
"Anthonyvandyckselfportrait" by Anthony van Dyck
アンソニー・ヴァン・ダイク
Clytie Changed into a Sunflower
1688
LA FOSSE, Charles de(
1636-1716)
French Painter
もっとも正統らしい話はこちら(オウィディウス Ovidius 『変身物語』より)
http://blogs.yahoo.co.jp/chinami27/39110065.html
レウコトエとクリュティエは姉妹?
「ペルシャの国を支配するオルカモスと絶世の美女エウリュノメとの間には、レウコトエとクリュティエClytieという二人の娘がありました。」
オウィディウスOvidius 《変身物語 Metamorphoses》 第4章 190-270Sorce
※9年前の古本ですが、参照しようとしたら、肝心の上巻が見あたらない(~_~;)
かつては太陽神から並みならぬ寵愛を受けていたものの、今ではすっかり飽きられて逢瀬も間遠になってしまった水の女神クリュティエ。しかし、つれないあしらいを受けてもなお彼女の太陽神への愛は冷めるどころかますます募るばかりでした。 ある日、太陽神が美しいペルシア王女レウコトエに夢中になっていると聞いたクリュティエは胸も張り裂けんばかりの嫉妬に・・ Sorce
おさえられぬ嫉妬心と恋仇への怒りから、クリュティエは、オリンポスの神とペルシャの乙女レウコトエの許しがたい仲を、ペルシャ王オルカモスに言いつけました。 気性の荒い父オルカモスは、クリュティエの密告を聞くと怒り狂いました。 父の定めた男以外とちぎること、すなわち父王の権威をないがしろにするなど、たとえ愛する娘であっても許すことはできません。 母のとりなしもかなわず、レウコトエは、深い穴に入れられ、頭から下を埋めれれてしまいました。 アポロンは、何とか助け出そうとしましたが、レウコトエは土の重みで衰弱していきました。 アポロンは、レウコトエに神酒ネクタル(ネクターという飲み物の語源)を注いでやりました。 すると、彼女の体は、一本の乳香の木に変わってしまいました。Sorce
物語のバリエーション?
クリュティエは水の妖精..
アポロンが恋したのは
抒情詩の女神、カイアラピ
「ギリシア・ローマ神話に出てくる水の精、クリュティエは太陽神のアポロンに恋をしましたが、
抒情詩の女神、カイアラピとの恋に夢中になっていたアポロンは振り向いてくれませんでした。
嘆き哀しむクリュティエは、自分の涙と冷たい露しか口にしないまま、
九日九夜、アポロンが東の空から西の空へと大空を駆け行く姿を仰ぎ見ていました。
そしてとうとう足が地面に張り付いてしまい、細い体は茎となり、美しい顔は花に変わってしまいました。
それが、ひまわり・・・」sorce
"Under the tuscan sun poster
監督 オードリー・ウェルズ
113分
http://www.imdb.com/title/tt0328589/
■花の散歩道(花の文化園植物図鑑)
ヒマワリ
Helianthus annuus
シロタエヒマワリ
Helianthus argophyllus