木賊兎文(とくさうさぎ文様)

2023年はウサギ(兎/卯 癸卯)年 ‥という事で
2022年の12月のアドベント期間は、ウサギ尽くしでした。
以下再掲します。
https://bymn.xsrv.jp/nekomegami/advent/2022/20221210.html

浮世絵の兎。江戸の兎その3。
丸山応挙 1733‐1796(その1)
葛飾北斎 1760‐1849(その2)
歌川広重 1797‐1850
(その3)(wikipedia)

歌川広重の「月に兎」

歌川広重の「月に兎」(p124)満月に兎と薄という秋を象徴するモチーフ。
シンプルな表現だが、かわいらしい団扇絵。
団扇の柄の部分を月に見立てる趣向。
兎の赤い目が、画面を効果的に引き締めている。

歌川広重の「月夜木賊に兎」

広重決定版 (別冊太陽 日本のこころ)
(p129) 「狂歌、俳諧、漢詩と響きあう絵―花鳥画の画讃」吉田洋子
月を見上げる兎が、木賊とともに描かれるようになったのは近世から。謡曲「木賊」によって作られたイメージだという。
俳諧讃「夜はいとし 草のむしろに露おきて
兎か妻も 寝つきんかぬらん」

「 広重の花鳥画には、ほとんどの作品に画讃として漢詩や俳諧そして狂歌が添えられている。画讃とともに絵を鑑賞することで、しみじみとした詩情を感じる点が、広重の花鳥画の魅力であり特徴でもある。」

meトクサであるが、先日、トクサの列植目隠しカーテンの画像を見た後、ホームセンタ-で、ジャカランタと一緒に処分値で売られていたのを購入した。昔、義父の家の池周りにも繁殖していた。

トクサ(砥草、木賊、学名:Equisetum hyemale)
別名は歯磨草(ハミガキクサ)
ウサギやグリズリーなどの野生動物が食用とする。
ウサギが食べてるのではなく、ほんとうは歯磨きに使用しているのだという話がある。木賊兎文というウサギとトクサの組み合わせを主題とした着物や陶器などの絵柄がある。
石炭紀から存在すると言われている。(wikipedia

あまり一般的ではないトクサが文様化されたのはなぜ?」というサイトがありました。