2004/06/30 花の文化園ハーブ園にて撮影
リコリスブルー
学名 :Glycyrrhiza glabra
英名 :Licorice(liquarice)
和名:別名 カンゾウ
科名 :ヒガンバナ科 ?
カンゾウ(甘草)Glycyrrhiza uralensis Fisch.
平凡社世界大百科事典(堀田 満+ 新田 あや)
根や茎の基部が漢方薬で甘草と呼ばれ重用されるマメ科の多年草。
カンゾウ属Glycyrrhizaの 2,3 種が同じ用途に利用される。
これらを英名でlicoriceという。高さ数十cm,ときには 1mになり,
根茎は円柱状で,それにつづく主根は深く土中にのびる。
直立する地上茎には白色の短毛や腺毛がある。
葉は互生,奇数羽状複葉で 4 ~ 8 対の小葉がある。
花は 6 ~ 7 月,腋生 (えきせい) した花梗の先端に密集してつき淡紫色,
1.5 ~ 2cmほど。豆果は長楕円形で鎌状に曲がり,長さ 6 ~ 8cm,褐色のとげ状腺毛を密生する。
種子は黒色で光沢がある。同属で,
果実に腺毛のないG.glabra L.(中国名は洋甘草,欧甘草) や
,G.kansuensis Chang et Peng (中国名は黄甘草) なども前種と同様に用いられる。
カンゾウはシベリアから中国北部に,
G.glabraはヨーロッパ南部からアフガニスタンに分布している。
甘みはサポニン,グリチルリチンglycyrrhizin (ショ糖の 150 倍の甘みがある) やブドウ糖を含有していることによる。
そのほかにフラボノイド flavonoid も含み,鎮咳 (ちんがい),
鎮痛や利尿作用がある。そのため風邪や咽喉の病気,さらに胃腸薬として用いられている。
また漢方薬の甘味づけや錠剤の形成薬にも利用されている。
日本ではしょうゆの甘味料として大量に消費され,また人工甘味料としての用途が広い。
なおカヤツリグサ科のカンエンガヤツリやユリ科のキスゲ類もそれぞれカンゾウ (莞草,萱草) と呼ばれる
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