花の文化/漢字植物園

撫子/瞿麦

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus
ナデシコ
学名: Dianthus superbus var. longicalycinus
科名:ナデシコ科 
英名:(ピンク⇒ナデシコ科のカーネーション)
北半球の温帯域を中心に約300種
多年草
wikipedia学名ダイアンサスは「神の花」や「神聖な花」という意味。蘧麦(きょばく)とも呼ばれる:ナデシコ属の植物の総称。

ナデシコというには武骨だ・・

名前だけは有名だが、実物は案外知られていない植物が結構存在する・
「ウドの大木」 「ウノハナ」(おから)「大和撫子」・・

『広辞苑』には、「撫子」とともに「瞿麦くばく」も挙がっている。これは中国語に由来する書き方。

「くばく」1.セキチクの漢名 2.撫子の異称
「せきちく」(石竹)中国原産。「五月頃、茎頂や枝端に直径3センチほどの五弁花をつける」
撫子の花は、八~九月ころ咲く秋の七草なので別もの

中国での「瞿麦」「石竹」とは、厳密にいうと違う植物を指すらしいのですが、よく似ているので同じものとして扱われることもある。

「ナデシコ」は、もっと後になって生まれた、日本語独特の書き表し方。
そちらの方が定着するというのは、めずらしい。

漢字だけ見ると。「石竹」は硬くて融通が利かなそうですし、「瞿麦」は所p久料だと思われそうです。ナデシコのあの愛らしい姿を表すには、これはちょっと武骨すぎる。そんな日本人の思い入れが「撫子」誕生の背景にはあったのかもしれません。

(以上は円満字先生 p105ー107 から抜き書き)

最後のところは、「石頭」と「蕎麦」の連想ですね。そうそう。(笑)
コトバンクによれば、「大和撫子」は日本女性の美称ですが、石竹を「唐撫子」ともいうようだ。
以下wikipedia

『枕草子』では、「草の花はなでしこ、唐のはさらなり やまともめでたし」とあり、当時の貴族に愛玩されたことがうかがえる。また異名である常夏は『源氏物語』の巻名のひとつとなっており、前栽に色とりどりのトコナツを彩りよく植えていた様子が描かれている。

詳細 撫子紋

Nadeshiko inverted

以上、円満字二郎先生の著作を参照しつつ、漢字植物園コンテンツ作成、季節に合わせ秋の植物、「ナデシコ」を見ました。・・ 
”歳時記よろしく、広辞苑片手につづる”という売り文句に合わせ、次は、涼風の秋の植物 (以下各項さらに続く・・・・ )

『漢字植物園』秋

涼風の秋の14種

ハギ(萩/芽子) ⇒kanji_hagi(20230914)
キキョウ(桔梗) ⇒kanji_kikyo(20230929)
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