花の文化/漢字植物園

辛夷

(以下『漢字植物園』コンテンツ目次より再掲)

円満字二郎先生の著作『漢字の植物苑』(岩波書店2020)
岩波の『図書』に連載した、「漢字の植物園in広辞苑」を元にまとめたもの。 先生のは『広辞苑』に合わせて、「植物園」でなく「植物苑」というタイトル。

漢字の植物苑 円満字二郎 岩波書店

Atlas roslin pl Magnolia japońska 3256 7366

コブシ
学名: Magnolia kobus
科名;モクレン科
落葉高木

※(wikipedia

Magnolia kobus var borealis Magnolia japońska 2011-09-11 02
集合果

コブシのつぼみを食べてみる

牧野富太郎:コブシは日本原産だから中国名があるはずはない。「辛夷」をコブシとするのは間違いだ!

 

『広辞苑』でも、 なお漢名「辛夷」は 本来「モクレン」のことと注記している。

『本草綱目』(李時珍)によれば、中国語の「辛夷」の「夷」は「てい」と同じ。「てい 」は、チガヤの穂。モクレンの蕾は生え初めのころは、チガヤの穂に似ていて辛い味がするので「辛夷」という。

荑 https://kanji.jitenon.jp/kanjis/9452.html

中国の学問では、薬になる植物の研究を「本草学」と呼ぶ。
本草学の祖とされる神皇は、自分で実際に様々な食物を食べてその効能を調べ、最後は毒に当たって亡くなったという。

(以上は円満字先生 p7-9 から抜き書き)

作成のミツマタのページ
2010/mitumata.html
migoro_3.html三月の見ごろの花

香りの丘で掲示の「ミツマタ」

『漢字植物園』春の訪れ

岩波書店による、目次の頁

春の訪れ (12植物)

ウメ(梅・楳)⇒kanji_ume
ミツマタ(三椏・三叉)⇒kanji_mitumata
コブシ(辛夷)⇒このページです(20240227)

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