植物図鑑

ヘレボルス

ニゲル、リビダス
2006年2月28日の花の文化園での展示
原種のヘレボルス学名 6種
科名:キンポウゲ科

BC1400年と言う昔、博物学者プリニウスによりクリスマスローズは精神症状の治療に用いられていたことが記録されている。それから中世に 至るまで、クリスマスローズは薬、特に能の炎症、頭痛、抑うつ、神経性疾患、消化器系疾患への薬草として使用されていた。 それはまだ現代のような医学がない時代に、クリスマスローズの持つ毒性を卓越した技術で薬に転用した昔の人の知恵の賜物であった。 現代医学が発達した今日では、その毒性から安全に使用することが難しいとされ、医療で直接用いられることは殆どなくなったが、 その代わり、観賞植物として栽培され、我々を「癒す」役割を持ち続けている。(神代植物公園パネルより)

掲示内容

Helleborus niger Helleborus lividus
ヘレボルス ニゲル
ヨーロッパ中南部に分布する
温暖な地方ではクリスマスのころに開花し 、もともとクリスマスローズといえば本種のことを指す。
草丈が低く、花茎の長さは15センチ程度で、 先端に直径6〜8センチの純白の花を2.3輪つける。 葉は根出して、7〜9裂の深い切れ込みがある。
クリスマスローズの仲間では最も早く開花する。
ヘレボルス リビダス
地中海のマジョルカ島の限られた地域に分布する。
葉は深く3列し、葉の面面は緑色。 灰色の網目模様があり、裏面は紫米色を帯びて クリスマスローズの仲間では最も美しい葉をもつ。
花は大きく、カップ型の花の内側は淡い緑で、外側はピンクまたは明るい紫を帯びる。暑さにやや弱く、少し作りにくい種類。

オリエンタリス、オドルス
Helleborus orientalis Helleborus odorus
ヘレボルス オリエンタリス
ギリシャ、トルコなどが原産。
英名をレンテンローズといい、もっともよく見かけるクリスマスローズ。
葉は鳥の足状に5〜11片に分かれていて、葉柄の長さは40〜50cm。
花茎は葉柄よりも短く、葉の間に花を咲かせる。花の大きさは直径5〜6cmで、 1花茎に3、4輪付ける。
開花時期は2月下旬から4月頃。
ヘレボルス オドルス
ハンガリー、スロベキア地方が原産で、 落葉広葉樹の林床に生育しやや乾燥した場所を好む。
花は直径3.4センチと小型で、黄ないし緑色。3月ごろに咲き、 開花が進むと緑色が濃くなる。 葉は緑色の掌状複葉で、鋸歯がある。草丈は30センチ程度。
種小名のodorusは「においがある」という意味で、花はほのかに香る。

フェティダス,アーグティフォリウス
Helleborus foetidus Helleborus argutifolius
ヘレボルス フェティダス
別名 木立クリスマスローズ
スペインとフランス南部に生育する有茎性の原種。
よく育つと花茎の長さは80センチになる。 細くて切れ込みの深い掌状の葉が特徴。
花は淡い緑色で、鐘型で小振りの花を下向きに多数咲かせる。
種小名foetidusは「悪臭のある」という意味。
ヘレボルス アーグティフォリウス
地中海のコルシカ島に自生する茎の長さが60センチにもなる大型の原種。
前年に発生した花茎の先端に15〜30輪の花を房状につける。
花は淡い緑色で、カップ型。花が終わると茎は枯れ、地中から新しい茎が伸びだす。
種小名のargutifoliusは「鋭い」と[葉]という意味で、 葉の縁がトゲ状に尖っていることに由来する。


ヘレボルス ステルニ―
交配種のヘレボルスHelleborus x sternii
2003年3月17日花の文化園にて

展示風景

@花の文化園2006年2月28日

ヘレボルス カナリーイエロー
黄色のクリスマスローズ



種苗メーカー ミヨシによるメリクロン増殖法の展示
*2009展示 ミヨシの新種と希少種ヘラボルス展示


ミヨシのクリスマスローズ ★@楽天市場★

栽培ポイント…半日蔭・水はけの良い場所
栽培ポイント掲示部分拡大
New! ⇒栽培ポイント2009年3月の掲示(こちらのほうが詳しくわかりやすい)

クリスマスローズ園

クリスマスローズ園
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2009年3月の展示

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