花の文化園でみる植物集 〜 おさらい項目 〜

植物の分類と進化


セイヨウオキナグサイカリソウ”ハクバイ”ヤマボウシ(香りの丘)

植物の分類

分類とは何でしょう。「ある特徴でもって共通であるものをまとめること」、とWikipedia「分類」に。
「学名」というのが、リンネが考えた生物の分類の基本単位です。
植物の名前と分類について(by木下武司 薬学博士)
「リンネは、1735年にSystema naturareを著わし、長い歴史の間に区別されてきた各生物種を、一定の形態的基準を基に区別し直し、それぞれに統一した名称すなわち学名(scientific name)を与えて生物分類の基本単位とした」

scientific name 学名

botanical name=〈植物の〉学名 (wikipedia.en
属名と種小名であらわすこと・・「二名法」といいます
「同定」(Wikipedia)できなかった場合は、分類されると予想される属名+「sp.」

分類大きな見直し

分類学の父リンネが 「学名」(Wikipedia)を創始

リンネとダーウィンはどっちが先の人物か
リンネ・・・・(Carl von Linne、1707 - 1778年)
ダーウィン・・(Charles Robert Darwin, 1809- 1882)
ダーウィンのちょうど100年前の人物で、
リンネの時代には進化の概念がなかった

19世紀 進化論・・ 「生物多様性に一貫した理論的説明を与え、現代生物学の基盤をなしている」

20世紀末 遺伝子そのものを参照する分子遺伝学の手法が取り入れられ、 多くの分類群において大きな見直しが迫られている


ダーウィンを検索して驚いたことは※ウエッジウッドの創始者が祖父であったことと、
7歳の時の写真(植木鉢をもっている)(photo by Wikipedia)

1990年代に登場した被子植物の新しい分類体系

植物の分類と進化について
APG植物分類体系 (Wikipedia)
1990年代に登場した
APG(Angiosperm Phylogeny Group: 被子植物系統発生グループ)
「旧来分類法の新エングラー体系やクロンキスト体系がマクロ形態的な仮説を根拠に演繹的に分類体系を作り上げたのに対して、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築する」
→翻訳すると
形態分類⇒葉緑体DNAの解析による分類 →さらに翻訳すると
似た者同士で分ける(他人の空にあり)→遺伝情報で分ける、という分け方に
遺伝子のDNA配列を調べる

1735年「自然の体系」リンネ・・
×植物をおしべの本数を元に分類した

ゲノム(生命科学)について

ゲノムとは一言でいえば、生物の設計書。(DNAという分子の構造として書かれている)
1953年にDNAという分子が安定した二重らせん構造をもった分子であることを解明(ケンブリッジ大学のワトソンとクリック)
この構造が遺伝という生命現象における複製メカニズムをきれいに説明できる。
物理の顔:立体構造と、科学の顔:塩基配列という物質科学の共通語で読むことができるようになった。
「生物物理学」(漠然とした暗黙知の生物学が精密・定量的科学となった)

DNA遺伝文書を設計図とする生命=分子機械という概念

出典:「科学は豹変する 」培風館2005年刊和田昭允(あきよし)・養老孟司両東大名誉教授による科学教育読本


2003年ヒトゲノムの解読終宣言
「少ない遺伝子からヒトの複雑な体や脳が構築されているという事実は、科学者にさえ驚きと狼狽を与えた。その後、イネ科の植物の遺伝子がヒトよりずっと多いことや、下等生物と考えられていたウニの遺伝子の数がヒトとほとんど同じであり、しかも70%がヒトと共通していることなどが判明すると、人間が遺伝子の数で他の生物より優位にあるはずだという予想は、間違いであることが確定的となった。」(byWikipedia
ゲノムマップ(京都大学)


ウィキスピーシーズ
(2005年5月には、リンネ以降の分類体系全般を網羅し、ウィキペディアとのリンクを備える「生物種データベース」)
Wikipedia:ウィキプロジェクト 生物

外来侵入種


絶滅危惧種


参考本@アマゾン
植物分類表大場 秀章(著)
高等植物分類表米倉 浩司, 邑田 仁(著)

分類学の復習、ゲノム、外来侵入ワースト植物
生物多様性絶滅危惧種のデータ
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